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苦しみの中の信仰

苦難の中で輝く信仰(2016.7.10)

宣教題  「苦難の中で輝く信仰」          宣教 川原﨑晃牧師
聖 書  1ペトロ5章8~11節

聖書は、キリスト信仰を持てば困難や苦しみがなくなるとは言っていません。むしろ、信仰を持ったがゆえの試練があることを教えています。しかし、いかなる中にあっても、神は信じる者を守り、支え、倒れそうになる時に起こされる「力」をお持ちです(5章6節、10~11節)。

1.敵前の生活  8~9節
神の子とされた者が、神の召しに応じて、神の御心に従って歩んでいこうとする時に、そこに絶えず霊的な戦いがあります。神が主であることを見失わせたり、神への信頼を揺さぶらせたり、神が導いておられることを疑わせたりするのです。ですから、身を慎んでいなさい、目を覚ましていなさいと命じています(8節、マタイ26章40~41節参照)。
そして、妥協することなく、逃避の道を選ぶのでもなく、執拗かつ巧妙に挑んでくる「悪魔に抵抗しなさい」と命じているのです。その抵抗の底力となるのが、「信仰にしっかり踏みとどまって」神を信頼することです(9節a)。そこにおいて、信仰の交わりが培われていくのです(9節b、詩編23編5節a参照)。

2.御前の生活  10~11節
そのような敵前の生活にあって、「あらゆる恵みの源である神」の御前の生活を送るのです。恵みの神は、「永遠の栄光」にふさわしく繕って整え、堅く立たせてくださり、強さに満たしてくださり、揺らぐことのないようにしてくださり、恵みの力を体験させてくださるからです(10節)。すべてを計画し、確かな約束を与えてくださる神は、すべてを成し遂げる力を持っておられるのです(11節)。
信仰の目を開いて、苦しみの背後に働く敵を見極めながら、同時に永遠の神の御支配を見つめつつ、私たちの必要を恵みのうちに備えてくださる神に信頼し、期待し、「しばらくの間」の苦しみを乗り越えさせていただくのです。