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新たにつくり変えられる喜び

新しい喜び(2008.7.20)

題   : 「新しい喜び」   宣教:   川原﨑 晃  牧師
聖書  : マルコ 2章18節~22節
日本イエス・キリスト教団の信仰告白文の特徴は、私たちが新しく造り変えられることについて詳しく語られていることです。それは、イエス・キリストによって成し遂げられた大いなる救いであり、そこには新しい喜びで満ちています。

1.全存在の中に
誰でも「新しく造り変えられたい」と思っても、古い自分との葛藤があって、願い通りにはいきません。そこで、新しく造り変えられることをあきらめたりします。しかし、このままの生き方でよいのかという問いかけが絶えずつきまといます。
また、ファリサイ派の人々のように、断食をするという掟を守ったり、善行したりすることによって、古い自分を繕おうとします。しかし、それでは、新しい布切れを古い服に継ぎ当てて裂けさせたり、新しいぶどう酒を古い革袋に入れて張り裂けさせたりしてしまうようなものです。
新しい布切れと新しいぶどう酒は、イエス・キリストご自身です。このお方と結び合わされ、そのご支配の中に生きるためには、このお方を私たちの全存在に受け入れることが大切です。その時、新しく造り変えられた喜びが溢れてくるのです。

2.日々の生活の中に
聖書の時代は、悲しみの経験をしたり、罪を悲しんだりする時に断食をしました。ところが、花婿であるキリストが共におられたので、断食をする悲しみの時はありませんでした。この後主の弟子たちは、主イエスが十字架で死を遂げられるという悲しみを経験しましたが、その死からよみがえられた時に喜びは回復されました。以来、主イエスがいつも私たちと共にいてくださる日々は、喜びの連続です。
新しいぶどう酒にふさわしい、弾力ある新しい革袋であるキリスト者生活が求められます。そのためにはまず、私たちと共にいてくださる主イエスとの交わりを大切にすることです。不断の意識的な交わりを通して、私たちの人格と生活が変貌され続けていくからです。
「主のかたちに変えられていきます」との信仰告白を受け継ぎ、それに生きる一人ひとりであり、教会であらせていだたきましょう。