宣教題 「へりくだりなさい」 宣 教 川原﨑晃主管牧師
聖 書 ヤコブ4章11~12節 ガラテヤ6章1~5節
「ヤコブの手紙」は、徹底して謙遜に生きることを勧めています。ここでは、信仰者が自分を神の座に押し上げていないかと問いかけつつ(ヤコブ4章12節)、主の前にへりくだるようにと語っています(同10節)。
1.主の愛の眼差しを覚えて ヤコブ4章11~12節
主の前に高慢であることの一つの表れが、信仰者への悪口や裁きです。それらは、神の戒めである律法を無視し、そこに込められている神の御心を踏みにじることになるからです(レビ記19章16節、18節参照)。そのことを忘れている「あなたは、いったい何者なのですか」との鋭い問いを投げかけています。
それは、神の愛の表れである主イエスの十字架と復活による救いを空しくする生き方です。私たちは、主イエスが一人ひとりに向けられている愛の眼差しを覚えつつ、互いに愛し合うことが求められているのです(ヨハネ13章34節)。
2.聖霊の実である柔和な心で ガラテヤ6章1~5節
しかし、他者の間違いに忠告や訓戒は必要です。それは裁くことではありません。ただ、それには条件があります。自分自身の内にある破れや痛みを被ってくださる主の恵みを覚えてへりくだる「柔和な心」をいただいていることです(1節)。他者の過ちや罪を、一緒に負わせていただく覚悟です(2節)。いろいろな点で「自分自身」はどうなのかとの謙虚に問いかけることです(3節、5節)。
他者を愛するゆえに、その過ちや罪は黙認できません。それを指摘された者は、へりくだってそれを受け止めるのです。キリストの謙遜が、私たちの救いとなりました。それゆえに、キリストの救いが、私たちを謙遜にさせるのです。
聖書朗読(0.9MB)
メッセージ(9.8MB)