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サムエル上

主の選び(2024.11.17)

礼拝配信(10:45より配信が始まります)

聖 書

サムエルは民全体に言った。「主が選んだこの人を見たであろう。彼に並ぶ者は民のうちにいない。」
民は皆、喜び叫んだ。「王様、万歳。」 ( サムエル記上 10章24節 )

礼拝順序

前  奏
招  詞 詩編100編 1節~2節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
賛  美 83 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編 138編
会衆祈祷 一  同
聖  書 サムエル記上 10章17節~27節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「主の選び」 鎌野直人副牧師
祈  祷
賛  美 280 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1. 民の要求を受け入れる神
民が王を求めたので、サムエルは、主のことばにしたがってサウルを王として任命した。その後、彼はミツパの聖所に民を集め、主のことばを語った。彼らが王を求めることは、出エジプトを通してイスラエルの王となり、あらゆる災難と苦難から救ってくださった主を退けることである。しかし、主は、民がご自身を退けているのを承知で、その要求を受け入れ、イスラエルに王を立てることにした。

2. 乗り気がしないサウルを選ぶ神
サムエルによって集められた代表者たちがくじを引き、小さな部族の中の小さな氏族に属するサウルが王として選ばれた。神が彼を選んだ。しかし、その場にいたサウルは隠れた。すでにサムエルから油を注がれた彼であったが、王となることに乗り気がしなかったのだ。一方で、主はサウルの場所を知っておられたので、人々は彼を見つけた。

3. サウルに期待しない民
サムエルは、サウルこそ主が選んだ者、比類なき存在だと語った。民もサウルを王として受け入れた。サムエルが民に王の統治方法(8:11-18)を語ったあと、民は主と契約を結んだ。一部の者は主に心動かされて、サウルに従っていった。一方で、サウルはだれも救えないと侮る者たちもいた。サウルに期待しない者も一定数いたのだ。
ものごとがすっきりしないような状況において、神はサウルを王として選んだ。神が人と共に歩むというリスクを、人を選ぶというリスクを取られたからだ。すっきりしない状況で神は人を選ぶ。世界のために神自らがリスクを負うからだ。

別人のように変えられる(2024.10.20)

礼拝配信(10:45より配信が始まります)

聖 書

すると、主の霊があなたに激しく降り、彼らと一緒に預言して、あなたは別人のようになります。( サムエル記上 10章6節 )

礼拝順序

前  奏
招  詞 ヨハネ 16章13節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
賛  美 17 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編 128編
会衆祈祷 一  同
聖  書 サムエル記上 10章1~16節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「別人のように変えられる」 鎌野直人副牧師
祈  祷
賛  美 343 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1. 神の人のいる町へ
すぐれた若者サウルは、父から頼まれ、雌ろばを捜しに出かけた。数日巡ったが見つからなかったので、戻ろうとした。しかし、共にいた若者の助言で、ツフにいる神の人のところに行くことになった。普段の働きが彼を大きく変える出会いへと導いたのだ。

2. ツフの町にて
水くみに来た娘たちは、ツフに行けば先見者を見つけることができるとサウルに伝えた。そこで、すぐに町に上り、サウルは先見者サムエルと出会った。驚くことに、その前の日、主はサムエルに対して、翌日彼はサウルと会い、これを指導者として任命することを伝えて、サムエルを備えていた。さらに、出会った瞬間に、これがその人であると語った。サウルとその父の家がイスラエルにおいて重要であると聞き、サウルは驚き、謙遜にそれに応答した。そして、すでに彼のために準備された料理を食べた。

3. サウルの任命
高き所から下った翌朝、町外れで、サムエルは秘密裏にサウルに油を注いだ。そして、主が主のゆずりの地と民の指導者として彼を任命したことを明らかにした。主は民のためにこのことをされたのだ。さらに、サムエルはサウルにしるしを与えた。特に神の霊が彼に働き、彼を別の人とし、確信を与えると予告した。神が共にいるからこそ、サウルは見出したことに取り組むことができるようになるのだ。偶然と思える出来事の中にも神の準備がある。神は進むべき道を示し、その人を別の人に変えてくださり、困難な旅路を始めるよう導く。そして、すべてのきっかけは、私たちの普段の働きなのだ。

イスラエルの王(2024.9.15)

礼拝配信(10:45より配信が始まります)

聖 書

主はサムエルに言われた。「民の声を聞き入れ、彼らの王を立てなさい。」( サムエル記上 8章22節a )

礼拝順序

前  奏
招  詞 詩編46編11節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
賛  美 6 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編121編
会衆祈祷 一  同
聖  書 サムエル記上8章1~22節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「イスラエルの王」 鎌野直人副牧師
祈  祷
賛  美 14 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1.王を求める民
老いたサムエルは統治を二人の息子に委譲した。しかし、エリの子と同じように、サムエルの子たちも不正を行ったので、民の長老は王をサムエルに求めた。適切な統治のために諸国と同じようになるべきと考えたからだ。

2.王を求めることのリスク
主は民のことばを受け入れよ、と言った。民が拒絶したのはサムエルではなく、主であるからだ。出エジプト以来、民は、王である主を繰り返し拒絶してきたのだ。主は、人が王として統治することのリスクを、モーセを通して民に伝えた。王は、彼らの子どもを取り上げ、農作物を取り上げ、ついには彼らを自分の奴隷とする。さらに、主は彼らの叫びを聞かなくなる。王を二人、持つことはできないからだ。

3.正しい裁きか、戦いの勝利か
サムエルのことばに民は耳を傾けず、他国同様に王によって統治されることを願った。彼らは正しい統治よりも戦争における勝利を求めたのだ。サムエルは不満であったが、主は民の要求を受け入れるように告げた。
主を王とすることを拒絶するときに悲劇が訪れる。一方でイスラエルの王である主は、民の選択の行く末を分かっていつつも、彼らの選択を尊重し、彼らとの新たな関わり方を模索する。私たちの神は、問題だらけの選択をするような私たちを見捨てることはない。私たちに向き合いつつ、創意工夫をもって導かれる。

聖なる神の前に立つ(2024.6.23)

聖 書

「一体誰がこの聖なる神、主の前に立つことができようか。」(サムエル記上 6章20節)

礼拝音源(39.2Mb)

礼拝順序

 

前  奏
招  詞 詩編46編11節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
賛  美 351 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編104編1~18節
会衆祈祷 一  同
聖  書 サムエル記上 6章1節~7章1節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「聖なる神の前に立つ」 鎌野直人副牧師
祈  祷
賛  美 529 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1. 神の箱を送り返す方法
イスラエルの神の箱に悩まされたペリシテ人は、それを適切に送り返す方法を尋ね求めた。そこで、腫れ物の像とねずみの像五つをペリシテ全体からの償いのいけにえとして、神の箱と共に送り返すことにした。イスラエルの神に栄光を帰し、自分たちがこの神の前に無力であることを示すためである。心をかたくなにし、自分に栄光を帰しても、神の前では無駄である。さらに、雌牛が引く車で神の箱を返すことによって、本当にイスラエルの神が原因か、確認することも提案された。

2. 神の箱の帰還
ペリシテ人は言われたとおりにした。雌牛はエクロンからベト・シェメシュにまっすぐ進んだ。国境を越えてベト・シェメシュに着くと、人々は喜び、車と雌牛を感謝のささげ物とした上に、レビ人が丁重に神の箱を取り扱った。ペリシテの領主たちはこれを見届け、安心した。ペリシテ人はその全領域で主に栄光を帰した。

3. 聖なる神の前に立つ
残念なことにイスラエルも神の箱をどのように取り扱い、聖なる神の前にどのように立つのか、知らなかった。そのために、災いが彼らにも襲いかかった。そこで、神の箱はキルヤト・エアリムに移されることになった。エルアザルはそこで聖別されて、神の箱を取り扱う命を受けた。自分を重きものとし、神を神として認めない人に神の手は重い。しかし、聖なる神を認める者に喜びと感謝が生まれる。

主の手は重く(2024.5.12)

聖 書

主の手はアシュドドの人々に重くのしかかり、彼らを悩ませ、(サムエル記上 5章6節a)

礼拝音源(30.9Mb)
※司会者の聖書朗読の箇所が間違えています。
下記の礼拝順序が正しい箇所です。

礼拝順序

 

前  奏
招  詞 詩編29編2節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
賛  美 6 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編97編
会衆祈祷 一  同
聖  書 サムエル記上 5章1~12節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「主の手は重く」 鎌野直人副牧師
祈  祷
賛  美 357 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1.ダゴンの神
栄光はイスラエルを去った、とイスラエルの民は嘆いたが、彼らの見ていないところで主の栄光が現された。自分たちの神ダゴンが勝利したと考えて、主の箱をアシュドドのダゴンの神殿に安置したペリシテ人は、ダゴンが主の前に平伏し、その足と両手が切り取られるのを目の当たりにした。主がダゴンをその神殿から追い出し、自らこそが支配者であると示したのだ。イスラエルの敗北は主の敗北ではない。

2.アシュドド
栄光の主の手はアシュドドの人々の上に重くのしかかった。エジプトに起こったのと同じ災いが町とその周辺を襲ったのだ。ペリシテ人の領主たちは、イスラエルの神の力を認めて、神の箱はここに留まるべきではないとガトへと送った。

3.ガトとエクロン
ガトでも主の手は町の住民に下ったので、領主たちはエクロンへと神の箱を送った。民は来るべき災いを見越して叫び声を上げ、イスラエルの神の重い手のゆえに町は死の恐怖に襲われた。そして、神の箱をペリシテにとどめておくべきではなく、元の場所に送り返すべきだと人々は考えた。シロに続いてエクロンでも叫び声が上がったからだ。こうして、諸国は、イスラエルの民の知らないところで主の主権と力を認めた。私たちは神を一面的にしか理解していない。神は自由であり、危険な方である。みことばとキリストを通して人知を越えた神の姿を知り続けたい。

栄光は去った、しかし(2024.4.21)

聖 書

「栄光はイスラエルから去り、神の箱は奪われてしまった」と言った。 (サムエル記上 4章22節)

礼拝音源(30.3MB)

礼拝順序

 

前  奏
招  詞 イザヤ書 43章19節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
賛  美 515 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編95編
会衆祈祷 一  同
聖  書 サムエル記上 4章1~22節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「栄光は去った、しかし」 鎌野直人副牧師
祈  祷
賛  美 531 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1.敗北
主がサムエルを通して語られる時代、イスラエルはペリシテの地に攻め込んだ。しかし、彼らは敗北し、主が自分たちを打ち負かした事実に驚いた。そこで、主の契約の箱を戦場に持ち込めば、主が敵の手から救い出すと考えた。だから、イスラエルは勝利を確信し、ペリシテ人は神の到来を恐れたのだ。しかし、戦いは一瞬で終わり、イスラエルは敗北し、神の箱は奪われ、エリの二人の息子は死んだ。
2.死
敗北の知らせがシロに届けられた。目の見えないエリは叫び声を聞いてはじめて知らせが来たことを知った。敗北、戦死、息子たちの死、そして神の箱の略奪という知らせは彼を驚かせた。彼は倒れ、首を折り、死んだ。神の人が語ったように(2:34)、二人の息子は同じ日に死に、エリも死んだ。警告されたことが実現した。
3.栄光は去った
このことを聞いたピネハスの妻は突然に出産をした。跡継ぎの男の子が生まれたのに、彼女は落胆し、「栄光はイスラエルから去った」と、子をイ・カボドと名づけた。神の箱が奪われた、神はイスラエルにはおられない、と理解したからだ。しかし、彼女は間違っていた。神に問うこともせず、神は自分の思い通りに動くと誤解した民の上に、神の約束のことばが実現したからだ。このように、私たちから見る敗北は、不思議な神のわざに気がつくために神が与えたきっかけとなる。

神の灯はまだ消えず(2024.3.17)

聖 書

エリは言った。「それは主だ。主の目に適うことを主が行われますように。」(サムエル記上3章18節b)

礼拝音源(35.0MB)

礼拝順序

前  奏
招  詞 詩編105編1~2節 司 会 者
頌  栄 482 一同起立
賛  美 11 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編90編
会衆祈祷 一  同
聖  書 サムエル記上 3章1~21節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「神の灯はまだ消えず」 鎌野直人副牧師
祈  祷
賛  美 51 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1. 消えかけている
シロの祭司エリは彼の時代を象徴するように目がかすんでいた。しかし、神の灯は消されてはいない。主の宮で寝ていたサムエルに主が呼びかけたからだ。サムエルは当初、それをエリのことばと誤解し、エリもそれに気づかなかった。しかし、エリは三度目に気づき、主のことばを初めて聞いたサムエルにアドバイスをした。

2. 新たに示される
四度目に主がサムエルのところに来られて、語ったとき、サムエルは、確信を持つことはできなかった。しかし、その声を聞こうとはした。そこで、主は神の人を通してエリに告げたことをみな行うとサムエルに語った。エリが自らに災いをもたらすことを息子たちがしているのに気づきながら、それを戒めなかったからだ。主のさばきをだれも止めることはできない。悪であることを知りつつ、何の対応もしない人に、神は来るべき厳しいさばきのことばを告げる。

3. 預言者の誕生
翌朝、主のお告げをエリに語ることを躊躇したサムエルに預言者として働くように求めた。そこで、サムエルはお告げをエリに伝えた。こうして、主のことばを自分では見聞きできなかったエリも、サムエルが預言者として成長するに必要な忠告は与えることができた。主のことばはもはや希なものではなくなり、新たな神の灯が登場した。時代が暗闇の中にあっても、神は自らの灯を消さない。

逆さまの王国の到来(2023.12.31)

聖 書

弱い者を塵の中から立ち上がらせ 貧しい者を芥の中から引き上げ 高貴な者と共に座らせ 栄光の座を継がせてくださいます。 (サムエル記上2章8節)

礼拝音源(37MB)

礼拝順序

前  奏
招  詞 詩編103編22節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
賛  美 7 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編72編
会衆祈祷 一  同
聖  書 サムエル記上 1章20節~2章11節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「逆さまの王国の到来 鎌野直人副牧師
祈  祷
賛  美 256 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1. 誕生
主は子のいないハンナを顧み、彼女は男の子を産んだ。ハンナが主に願って与えられた子を、彼女はサムエルと呼んだ。その年もエルカナ一家はシロに巡礼に行くが、ハンナは子が乳離れするまで行かなかった。乳離れしたあと、自らが子を連れて行き、主に誓ったように彼を主の前に留めおくためであった。

2.ハンナと主とサムエル
乳離れの時がきた。ハンナはサムエルを連れ、誓願のささげ物と共にシロに行った。ハンナは祈りにおいて主に子を願い、主は彼女が願った子を与えてくださった。だからこそ、彼女は主の賜物であるサムエルを主に委ね、今度はサムエルが民のために主に祈り願う存在とした。

3. 逆さまの王国のしるし
ハンナは主に感謝の祈りを歌った。比類なき聖なる神が、見捨てられていたハンナに救いをもたらしてくださったからこそ、彼女は喜ぶし、人々は驕ってはならない。まことに主は強者を貶め、弱者に力を与えて、逆さまの王国をもたらす。支配者である主が弱者をも強者と共に座に着かせ、揺るぎない正義を打ち立てる。主はご自身の秩序を生み出す王を通して正義を実現する。サムエルの誕生はこの王国のしるしである。さらに、マリアによるイエスの誕生も、イエスの働きも主の正義がなる逆さまの王国の到来のしるしである。強い方が低くなってくださったからだ。

神は誰を用いるのか(2023.10.15)

聖 書

仕え女を慎みのない女だと誤解なさらないでください。積もる憂いと苦しみのため、今まで神と語らっていたのです。(サムエル記上 1章16節)

礼拝音源(33.9MB)

礼拝順序

前  奏
招  詞 詩編68編20節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
賛  美 497 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩篇60編
会衆祈祷 一  同
聖  書 サムエル記上 1章1~19節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「神は誰を用いるのか」 鎌野直人副牧師
祈  祷
賛  美 509 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

Ⅰ. 家族の無理解
エルカナには、ペニナとハンナという二人の妻がいた。彼は彼女たちとシロにある聖所で毎年、ささげ物をした。その際、二人の妻にも贈り物をするのだが、子どものいないハンナに僅かしか与えられなかった。多くの子どもがいるペニナはこの時とばかりにハンナを悩ませ、ハンナは悲しみ、傷んだ。この年も、それは変わらず、ハンナは泣き、食事もしない。夫のことばも焦点がずれており、その悲しみは増すばかりであった。主は理不尽にも彼女の胎を閉ざしていた。

Ⅱ. 不適格な祭司
傷む心のハンナは、夫の許可もなく主の宮で祈り、自分の苦しみを見て、心に留めてくれるように主に祈った。子を与えてくださるなら、主の働きのために彼を献げると誓願した。彼女に注視していたはずの祭司エリはそれを誤解した。自らを注ぎだして祈るハンナを酔っていると思ったのだ。祭司として不適格であったエリも、ハンナを正しく理解したとき、主がその願いを叶えるようにとは語った。

Ⅲ. 悲しみと怒りを通して
ハンナは祈りと祭司のことばを通して変わり、立ち上がって食事をすることができるようになった。驚くことに主は、悲しみ、傷む一人の女性を顧み、ご自身の働きに用いられる。神が誰を用いるのかは十字架が明らかにしている(1コリント1:26-28)。この点について誤解している私たちは悔い改めるべきだ。

母の心(2012.5.13)

宣教題  : 「母の心」   宣教:   川原﨑 晃  牧師
聖    書  : サムエル記上 1章3節~20節

旧約聖書最初の預言者と言われているサムエルの母ハンナは、苦しむことの持って行き場がないと思われた時に、神のもとで祈った人でした(ヤコブ5章13節)。ここでは、ハンナの心の軌跡を見ることができますが、それは私たちにも当てはまるものです。

1.痛む心  10節
シロで礼拝がささげられていた時に、ハンナは夫エルカナの愛情を覚えつつも、ベニナによって苦しめられて、悩み嘆き、痛み泣いていました(10節、11節、15節、16節)。
人が嘆く心(詩編13編3節)、悩む心(同25編17節)、騒ぐ心(ヨハネ14章1節)、気力を失い疲れ果てる心(ヘブライ12章3節)、乱れる心(1ペトロ4章7節:口語訳聖書)は、その心を不安にし、揺れ動かし、自分でもあつかいかねてしまうような状態にさせます。そのような心は、主に導いていただく必要があるのです(2テサロニケ3章5節)。

2.祈る心  15節
ハンナの幸いは、主に祈ることを知っていたことでした。それは、痛む心を主の御前にあるがまま申し上げ、さらけ出すように心を注ぎ出す祈りでした。決して、整った言葉や、堂々とした祈りではありませんでした。
私たちは、どのような時にも、ご自分の命を死に渡され、与え尽くしてくださった主イエス・キリストに対して、自分自身の心をそのまま注ぎ出すことです。そこが、私たちの避けどころなのです(詩編62編9節)。

3.安らぐ心  18節
祈り終えたハンナの姿は、以前のように暗く沈んだものではなく、明るく安らいだ表情になっていました。彼女は、主の御前に心を注ぎ出し、その祈りの結果を委ね、ささげています(11節、28節)。
私たちは、感謝を込めて祈りと願いをささげ、結果を主に委ねていくならば、人知を超える神の平安の中に生きる者とされるのです(フィリピ4章6~7節)。
痛む心→祈る心→安らぐ心の軌跡は、私たちの心の軌跡なのです。