宣教題 「本当に豊かですか」 宣教 川原﨑晃主管牧師
聖 書 ルカ12章13~21節、2コリント8章9節
あなたが生き甲斐としていることは何ですか、との問いを受けたとき、何と答えるでしょうか。生き甲斐とは、何らかの意味で、自分は生きているという実感、充実感を得ることです。
Ⅰ.どこに生き甲斐を見い出すか 13~20節
主イエスは、遺産の分配の調停役になっていただくことを求め訴えてきたことを通して、「どんな貪欲にも注意を払い、用心しなさい」と語られ、欲が貪る欲となってしまうことに対して注意を促されました。「人の命は財産によってどうすることもできない」からです(13~15節)。
続く「愚かな金持ち」のたとえを通して、「私の」「私は」と自分のことしか眼中にない者の生き甲斐は、最も大切なものを失っていることを教えられました。そこには、神を無視した神抜きの人生観が表れています(17~19節)。そして、この世のことだけで生きることは、不安で恐れに支配される人生だと言われました(20節)。
Ⅱ.神を生き甲斐にしてみては 21節
そこで大切なことは、「自分のために富を積んで」生きるのではなく、全てのものを備えて与えてくださる神に心を向け、神を信んじて依り頼むことによって「神の前に豊かに」なることを生き甲斐とするのです。
そのように神の前に豊かになるために、その道を開いてくださったのが主イエスです。人となられた神である主イエスが、神としての威厳と力と特権を捨てて十字架の死にいたるまで「貧しくなられた」ことによって、私たちの中に深く踏み込んでくださいました。この主イエスに対する信仰によって神の豊かな命にあずかることが、神を真に生き甲斐とした歩みをつくっていくのです(2コリント8章9節)。