宣教題 「うれしい知らせ」 宣教 川原﨑晃牧師
聖 書 1テサロニケ3章1~10節
信仰者は、「苦難」の中でこそ、信仰によって生きることが大切です。パウロは、テサロニケの信徒たちに対して、「あなたがたの信仰」と繰り返し語る中に(5節、6節、10節)、彼の心が伝わってきます。
1.信仰を気づかう 1~5節
テサロニケの信徒たちは、苦難を受けるように定められていることが何度も予告され、事実その通りになりました(3~4節)。とはいえ、人はその事態に直面した時ほど気弱になって、そこにサタンが巧妙に働きかけてきます。信仰をもって生きることを後悔させようと様々の出来事を引き起こしてきます。
そこで、パウロは「協力者テモテ」を派遣したのです(1~2節)。それによって、テサロニケの信徒たちが動揺することなく、苦難から乗り切れる道が開かれることを願ってのことでした。彼の働きは、彼らの信仰を強め、励まし(2節)、その信仰に必要なものを補うためでした(10節)。こうした信仰の気づかいが、愛の実践となって表れてくるのです(5節)。
2.生きた信仰を喜ぶ 6~10節
アテネからコリントに来ていたパウロは(使徒言行録18章5節)、テサロニケから帰ってきたテモテより「うれしい知らせ(福音)」を聞きます。テサロニケの信徒たちは、苦難が激しくなればなるほど信仰の火が燃えあがっていました。また、愛が溢れていました。それが、互いに再会することを切望することに表れています(6節)。
そのようにして、パウロは彼らの信仰によって励まされました(7節、2コリント1章3~4節)。そのキリストへの信仰ゆえに、生きた心地がしたというのです(8節)。この大きな喜びゆえに、神に感謝をささげ、その御前にひれ伏しいています(9節)。お互いが、このような「うれしい知らせ」を持ち運ぶ者とさせていただきましょう。