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2015年7月5日

美しい生き方(2015.7.5)

宣教題  「美しい生き方」            宣教 川原﨑晃牧師
聖 書  1ペトロ2章11~12節

ペトロは、「神のもの」とされた者に対して、「愛する者たち、あなたがたに勧めます」と、どう生きるべきかを語りだしています。この勧めは、一見厳しいように見える生き方ですが、そのような生き方をする中から慰めを得ていくことができます。

1.永遠の今を生きる  11節
この手紙の受信人は、各地に離散し、仮住まいをしている選ばれた人たちでした(1章1節)。それは、自分たちの本国が天にあると告白する人々のことで(フィリピ3章20節)、永遠の故郷である天国を目指して、救いの完成を待望しつつ、一歩一歩と確かな歩みをする「旅人」です。
彼らの信仰の旅路は、まだ終わっていないとの自覚をもって今を生き、この世に置かれていますがこの世のものではなく、この世のことに対して正しい距離を持って歩みます。ですから、この世へと引きずり込もうとして「魂に戦いを挑む肉の欲を避けなさい」と勧められているのです。私たちは、神と共に在って、敵前にあるとの自覚を持って生きるのです(詩編23編5節a)。

2.真実な愛に生きる  12節
この世のことに対して正しい距離を持つ生き方は、この世の一切のことに無関心で冷淡になることではありません。この世に遣わされ「異教徒の間で」生きるのです。キリスト者は、「悪人呼ばわり」されるような迫害下にあっても、「立派な行ない」すなわち美しい生き方をするように召されているのです。すなわち、贖い主イエスに倣って、真実な愛をもって主イエスを証しすることを通して、非難し誤解する人々が「神をあがめるように」なることを願うのです。
このような生き方は、ベタニアで主イエスに香油を注いだ一人の女性の「良い行い」であり、主イエスを指し示す真実な愛の生き方です(マルコ14章3~9節)。主イエスの愛に応答する生き方、そしてその愛に服従する生き方ことが、美しい生き方なのです。