宣教題 「御言葉に生きる」 宣教 川原﨑晃牧師
聖 書 ルカ8章4~15節
主イエスは、人がふさごうとする耳を押し開くかのように、「聞く耳のある者は聞きなさい」と大声で叫ばれています。実を結ぶように聞くことを求めておられるからです。そのために、どのように御言葉に生きるかを語られています。
1.確信と忍耐をもって
ここに語られているたとえは、御言葉すなわち福音が語られたとき、聞く者の心の状態によって、実を結ぶかどうかが明らかになるということです。聞いた御言葉に対して無関心になったり、始めは喜んで御言葉を受け入れても試練に遭うとすぐに御言葉から離れてしまったり、思い煩いや富みや快楽といったものによって御言葉が塞がれてしまっては、いずれも実を結ぶことはできません。しかし、主なる神は、人の心がどのような状態であっても、御言葉を語り続けてくださる大きな憐れみをお持ちです。
まず、実を結ぶには、聞いた御言葉を「よく守り」、御言葉をしっかりと握りしめることです。御言葉を離さないで、心にいつも蓄えておくことです。そのためには、「忍耐」することが大切です。御言葉が私たちの心の中でしっかりと保たれて実を結んでいくのに必要なことは、変わることのなく御言葉にとどまり続ける忍耐です。
2.善い心をもって
私たちは、御言葉に対して確信を持ち、忍耐を働かせて、歯をくいしばって保ち続けるのではありません。「立派な善い心で御言葉を聞」くことによってこそ、実が結ばれていくのです。神が私たちに対して善を行ってくださるという信仰が、「善い心」なのです(ローマ8章28節参照)。神は恵みによって、私たちの心に御言葉を素直に受け入れやすいように耕してくださるので、神ご自身と御言葉に対する信頼の心を持たせていただけるのです。
私たちは、神が最善になされることを信頼して、御言葉に生きることにより実を結ばせていただくのです。