宣教題 「キリストの愛を知って」 宣教 川原﨑 晃牧師
聖 書 1ヨハネ3章16節
私たちの神は、一つの所にその愛を集中させ、独り子をお与えくださいました(ヨハネ3章16節)。一所懸命に神が私たちを愛してくださったのです。今年の教会標語である「福音にあずかる」とは、キリストの愛の現れである救いを体験的に知ることです(1ヨハネ3章16節)。
1.キリストの捨て身の愛の中にいる
キリストの捨て身の愛は、夫婦の愛、親子の愛、教友の愛、友人の愛といった互いの愛とは比べることはできないほどの犠牲を伴うものでした。「イエスは、わたしたちのために、命を捨ててくださいました」とあるように、そのご降誕から地上の生涯の全てにわたって命を投げ出し、十字架の死にまで至ってくださいました。
私たちは、キリストの愛の中に安んじて生きることに、不安になることがあります。自分の救いを実際の神の御業よりも小さく考えてしまうからです。私たちは、自分が知っているよりも、もっと大きく救われているというキリストの愛を体験的に知って、その愛の中に生きる者とさせていただきましょう(1ヨハネ3章19~20節)。
2.聖霊によって神の愛が注がれている
神の愛は、キリストの十字架と復活という救いの御業によって実現され、聖霊によって私たち一人ひとりに具体的に注がれています(ローマ5章5節)。
この聖霊によって神の愛が注がれ続けているなら、愛が愛を生む力となって言動に表れてきます。「だから、わたしたちも兄弟のために命を捨てるべきです」との豊かな永遠の命に生きる者とされるのです。このことが、互いに愛し合い(1ヨハネ3章11節)、兄弟を愛する(同14節)という教会の交わりの中で培われているかと問われています。さらに、教会の枠を越えて、家庭における夫が、妻が、子どもが、両親が兄弟となってキリストの愛の対象となっているかと問われています。
私たちは、その日常の日々の生活の中において、キリストの愛を体験的に知ることが大切なのです。