宣教題 :「福音のために生きる」 宣教: 川原﨑 晃 牧師
聖書 : ルカ7章24~35節
明確で永続する生きがいを持たない人が多い中にあって、私たちは、神の国のため、福音のために生きるという素晴らしい生きがいが与えられています。このような生き方をした良い見本が洗礼者ヨハネでした。なぜ、こうした生き方をすることが大切なのでしょうか。
1.心棒のない生き方から 30~35節
洗礼者ヨハネが生きた「今の時代」は、乱れ混乱した時代でした。ファリサイ派や律法の専門家たちは、主イエスやヨハネの言うことを聞かずに、無視して「自分に対する神の御心を拒んだ」のでした(30~32節)。彼らは、真剣に聞かずに、聞き流して、自分勝手な生き方をしていたのです(33~34節)。
これは、私たちが生きている「今の時代」も同じです。自分さえよければよいと、自分勝手に、自分の価値判断で生活する傾向は、世界中に、世代を問わずにあります。その結果、乱れ混乱した不道徳な結果が生まれています。それは、心棒のない、流されてしまっている歩みです。
このように、福音のために生きる生き方を逃したら、救われる道はなく、破滅に至る人生が待っているのです。
2.一本筋が通った生き方に 24~29節
洗礼者ヨハネのように、福音のために生きることは、一本筋の通った生き方であり、人生のいのちです。彼は、確信ある生き方をし(24節)、簡素な生活をしていました(25節)。しかし、彼をして偉大ならしめたのは、主イエスを直接人々に紹介したことでした(26~28節a)。
主イエスは、『しかし、神の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である』(28節b)と言われました。これは、主イエスを信じ受け入れた者は、ヨハネよりも優れているということです。その人たちは、主イエスの救いを経験して神の恵みに生きる者とされているので、それを人々に語り伝えるようになったからです。
主イエスのみが、私たち一人一人を救い、新たに生かしてくださるお方です。この福音のために生きることが、真に価値あることなのです。