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2014年8月31日

恵みに生きる(2014.8.31)

宣教 宮崎 浩 師
聖 書 エフェソ1章1~14節
パウロはローマの獄の中でこの手紙を書いています。「獄中書簡」とも呼ばれています。そして、この手紙の箇所は「恵み」について教えています。「恵み」とは、常に信仰と結びついていて、信仰は「恵み」による感謝から来るものです。

1.神の豊かな恵み   4~7節
私たちの信仰にとって大事なことは「恵み」とは何かという認識です。信仰と言いながらキリスト教の信仰とは違うものに変質したり、簡単に信仰から離れていく人が多いのは私たちキリスト者の「恵み」の理解に問題があるのです。「恵み」はギリシヤ語でカリスマと呼ばれ、「賜物・贈りもの」という意味があります。人間が努力したり、働いて得ることのできるものではなく、三位一体の神による一方的なものであり、「恩寵」と呼ばれるものです。そして、その輝かしい恵み、豊かな恵みは、①選び(4節)②罪の赦し(7節)③神の子である身分(5節)です。主イエス・キリストを信じ、従う時に「ユダヤ人とギリシア人の区別はなく、すべての人に」(ローマの信徒への手紙10章12節)与えられる賜物・贈りものなのです。

2.神の恵みに生きる 8~14節
イエス・キリストを信じる者には豊かな恵みが与えられています。神に選ばれていることのこの上もない喜び、イエス・キリストの十字架で流された血により私たちの罪が完全に赦されていることで恐れからの解放感、心の平安を得ることができたこと、また私たちが神の国に入ることができる相続者であることで将来への希望をもつことができたことです。そして、その恵みは誰も奪うことのできないもの、その保証として神は聖霊による証印を押されたのです(13節)。それらの恵みのなかで私たちが生きるとき、個人の信仰生活、教会生活、家庭生活が輝かしいものとされます。その生活は神が導き、神が共に働き、万事が益となるからです。(ローマの信徒への手紙8章28節)そして、神の栄光がほめたたえられるのです。どうぞ私たちに聖霊が与えられ、心の目が開かれ神を見、神の豊かな恵みが明らかにされ、神との愛の交わりを常に持ちつつ生きることができますように。