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2012年5月6日

喜びを見る(2012.5.6)

宣教題  : 「喜びを見る」   宣教:   川原﨑 晃  牧師
聖    書  : ルカによる福音書 2章8節~20節

羊飼いたちが救い主との出会いの経験をすることができたのは、神の方から近づいてきてくださり、導いてくださったからでした。それに対して羊飼いたちは、「その出来事を見ようではないか」と応答し、それを聞いた人々やマリアも同じように導かれています。私たちは、今も同じ「喜びの出来事を見る」経験させていただけるのです。

1.熱心をもって  15~17節、20節
羊飼いたちをめぐり照らした光は、彼らを打ち倒すものではなく、彼らのありのままの貧しさにおいて包む光でした(9節)。それは救い主イエス・キリストの光でした。
それに対して羊飼いたちは、この喜びの知らせの出来事を見るために、即座に赴き、救い主を探し当てました。ここに彼らの熱心さがあります。彼らは、それだけで安堵することなく、周囲の人々に精一杯言い広めたのです。遂には、神を崇め、かつ讃えています。ここにも、彼らの素朴な喜びから生じた、誠実さ、熱心さが溢れています。
「さあ、ベツレヘムへ行こう」とは、私たちへの勧めでもあります。私たちのベツレヘムは、主イエス・キリストがおられる所、神がこのお方を通して世と接しておられる所である主の教会です。私たちはここで、主と出会い、主を礼拝し、主の御言葉を聴き、主に遣わされ、主を宣べ伝えるのです。このことに熱心でありたいものです。

2.感動をもって  18~19節
「主が知らせてくださったその出来事」とは、実際に出来事として起こったことであり、またその言葉です(15節、17節、19節)。そのことを聞かされた人々は皆、不思議に思うほどに驚き、感動して受け入れました。一方マリアは、語られたことと自分の内に起こっていることとを繋ぎ合せ、その出来事を黙して集中して考え、静かな感動をもって受け止めました。
この出来事は、主イエス・キリストの十字架と復活に現わされた救いの出来事に繋がります(使徒言行録10章36~37節)。私たちが、その出来事を信仰によって自分自身に当てはめていくならば、驚きと感動が溢れるのです。真の喜びは、神の語りかけを聴く中から、苦しみも喜びに変えられることによって生まれてくるのです。