宣教題 : 「壮大な任務」 宣教: 川原﨑 晃 牧師
聖 書 : ルカによる福音書 1章57節~80節
人は、「神の憐れみ」の大きさの前に、確かな愛を、確かな結びつきを、そして確かな使命(任務)を見い出すことができます。ザカリアとエリサベト夫妻に託された任務は、壮大なものでした。ただ、それは、信仰者であるならば誰にでも託されている任務なのです。
1.主をほめたたえる
約束どおりに男の子が与えられたことは、ザカリア夫妻だけでなく周囲の人々にとっても大きな喜びでした。彼らは、神から命じられたとおりに、その子の名を「ヨハネ」と名付けました。その時、ザカリアの口は開かれ、神を賛美したのでした(57~64節)。彼は、沈黙を強いられた期間、憐れみの神に委ねるという信仰に導かれ、その信仰をエリサベトと共に分かち合えるほどに強められ、「ザカリアの預言」となったのです。
ザカリアは、旧約聖書に証言されている神の救いの御計画が、イエス・キリストによって確実に進められ、その救いが完成されることをほめたたえています(68~73節a)。それは、イエス・キリストが「あけぼのの光」となって「訪れ」てくださり、罪と死の暗黒の中にいる人々を救い、「平和の道」に導かれることなのです(78~79節)。
私たちに託されている任務は、この救い主をほめたたえることなのです。
2.主に仕える
主をほめたたえるところに、「主に仕え」て礼拝し、神のものとされて聖別された歩みが造られていきます(73節b~75節)。そして、ヨハネのように、「罪の赦しによる救いを知らせる」器として神が用いてくださいます(76~77節)。
人が救い主と出会うために、私たちがいくらかの奉仕をさせていただく中で、主ご自身が働いてくださいます。人の救いを願う私たちの祈りの中で、主がその人に働きかけてくださいます。つたない私たちの信仰の証しの言葉の中で、主ご自身の力が働き、それを聞く人が新しく造り変えられ、信仰告白へと導かれるのです。
憐れみの神は、このような「主に仕える」という壮大な任務に、一人ひとりを招いておられるのです。