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2011年7月17日

すべてが益に(2011.7.17)

宣教題  : 「すべてが益に」   宣教:   川原﨑 晃  牧師
聖    書  : 使徒言行録  15章36節~41節
神に愛されてキリストの救いに与かった者は、神を愛する者となり、神の御計画に従って召されていることを自覚するようになります。神はそのような者と共に働いて一切を益としてくださいます(ロ-マ8章28節)。教会はそのような中を歩んできましたが、そこに何を見い出してきたでしょうか。

1.神を再発見する
パウロが第二回伝道旅行を提案したのは、生まれたばかりの異邦人教会を問安しようという愛からでした。それに際して、第一回伝道旅行の途中で働きを離脱していったマルコをこの伝道旅行に同伴させるかどうかで、パウロとバルナバとの間に激しい意見のやり取りと対立があり、分裂する結果となってしまいました。
そこで、パウロとバルナバは、互いに意見の違いを抱えたまま一緒に伝道するよりも、神の導きの中をそれぞれの確信に従って伝道することを選びました。彼らは、こうした出来事を通して、神が二つの伝道チ-ムによる伝道の拡大へと導かれることを見い出すこととなったのです。

2.主の恵みを体験する
パウロの厳しさとバルナバの温かさによって、マルコは造り変えられていったと思われます。一方パウロは、忠実な兄弟であったシラス、すなわちシルワノ(1ペトロ5章12節)を選び、「兄弟たちから主の恵みにゆだねられて、出発した」のでした。人々が、主の恵みに委ねたというところに、伝道の力の秘密があります。
主に委ねるとは、何もしないでただ待っているということではありません。主の前に自分の無力さを認め、謙虚にひざまずき、御言葉の約束を信じて、前に向かっていくことです。私たちが、受け継いでいる臨在信仰に生きるのも同様です。私たちは、主の恵みに委ねることを繰り返し体験していく信仰の達人でありたいものです。