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2011年7月3日

危機はチャンス(2011.7.3)

宣教題  : 「危機はチャンス」   宣教:   川原﨑 晃  牧師
聖    書  : 使徒言行録  15章22節~35節
初代教会が、大きな転換期を迎えていました。それは、だれであってもイエス・キリストの恵みにより信仰によって救われるという福音の真理が明らかにされることにより、教会の分裂の危機を免れたことです。そのために、聖霊が教会会議を用いて働かれました(28節)。

1.聖霊の導きに従う
「割礼を受けなければ救われない」という教えが、アンティオキア教会に持ち込まれた結果、意見の対立と論争が生じました。エルサレム教会は、この信仰の危機を打開するために、パウロとバルナバの異邦人伝道の報告に基づいて会議を開き、議論を重ねた後に、ペトロが異邦人に対する神の恵みの御業と自らの信仰経験を証ししました。それによって、キリストの福音は、世界的かつ普遍的な救いであることが証言されたのです。議長であったヤコブは、人はだれでもキリストの恵みにより、信仰によって救われることを明らかにし、ユダヤ人への愛の配慮を付加して、会議を収束させました(15章1~21節)。
このように福音の真理が貫かれ、分裂の危機が避けられたのは、聖霊の導きに教会全体が従ったからでした。

2.聖霊の御旨に同意する
エルサレム教会は、アンティオキア教会にパウロたちを派遣することを決定し、決議事項を手紙と口頭で伝えることを決定しました。さらに、最終的に「聖霊とわたしたちは・・・決めました」と、聖霊の御旨に教会全体が同意していることを明らかにしたのです(22~29節)。
聖霊の御旨に添うた決定の内容は、アンティオキア教会の一人ひとりを慰め、励ますものでした(30~34節)。このようにして聖霊は、クリスチャン一人ひとりの心の中に信仰の確信を与え、教会全体の一致と成長をもたらされたのです。
聖霊とわたしたちにとって、危機はチャンスとなるのです。