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2011年5月29日

恵みの言葉を(2011.5.29)

宣教題  : 「恵みの言葉を」   宣教:   川原﨑 晃  牧師
聖    書  : 使徒言行録 14章1節~7節
主イエスが宣教を開始されたとき、人々はその口から出る「恵み深い言葉」に感嘆しました(ルカ4章22節)。私たちが、この恵みの言葉を本気で受けとめるならば、驚くべき恵みの御業が展開されていくのです(3節)。

1.主が証しされる。
イコニオンにおけるパウロとバルナバの伝道によって、多くのユダヤ人及びギリシャ人たち異邦人が、イエス・キリストを信じる信仰に導き入れられました(1節)。それとは反対に、福音を聞いても信じないユダヤ人もいました(2節)。同じ福音を聞いても、心を柔らかくして聴くか、心を頑なにして聞くかで二分されるのです。
そのような状況のもとで、パウロたちは、聖徒たちが造り上げられていくために、長くとどまって恵みの言葉を語り続けました。それは、「主は彼らの手を通して・・・その恵みの言葉を証しされた」からです(3節)。
主イエスは、今も変わらずに、神の器を通して恵みの言葉を証ししておられます。この恵みの言葉は、人を赦して生かし、慰め、励まし、力を与え、望みに溢れさせてくださるのです。

2.信頼し委ねる。
ところが、不信者たちによって町は分裂状態になり、悪意が殺意に変っていきました(4~5節)。パウロ一行は難を避けますが、行く先々で福音を語って行きました(6節)。そのためにパウロは、教会を整えて(14章23節、16章2節)、それを恵みの言葉に委ねつつ、福音のために前進していったのです(20章32節)。
主に委ねることは、必要な信仰の在り方であり、試みられる信仰の学課でもあります。その試みは、自分の手に握っておきたいとの誘惑となって現れます。私たちが主とその恵みの言葉を信頼してこそ、真に主に委ねることができるのです。