宣教題 : 「あなたを待っておられる主」 宣教: 川原﨑 晃 牧師
聖 書 : ヨハネ 1章9~13節
待降節は、救い主を待つ、再臨の主を待ち望むという時です。しかし、ここでは「待つ」ということを百八十度転換させて、イエス・キリストが私たち一人ひとりを待っておられるということに想いを馳せ、それに応えていくときとしたいものです。
1.「まことの光」に立ち返る 9節
イエス・キリストこそが、「まことの光で、世に来てすべての人を照らす」お方でした。この世界は、今なお神の恵みに完全に服していませんし、多くの人が罪と死の支配にとらわれたままの暗闇の中を歩んでいます。
ですから私たちは、「まことの光」に出会い、立ち返ることが必要なのです。それは、自分が作り出した光の中を歩むことではなく、イエス・キリストが十字架の死と復活によって照らし続けてくださる「まことの光」の中を歩み続けることなのです。
私たちは、「まことの光」であるイエス・キリストを目の前に見ているか、それとも背を向けて暗闇の影を見ているかを問いかけられているのです。
2.神の子とされる 12節
イエス・キリストは、「神の子となる資格を与え」ようと私たちを招いておられます。神の子とされるのは、人間の血筋によってでもなく、人間の努力によってでもなく、また人間の願望によってでもなく、ただ「神によって生まれた」との神の一方的な恵みによるのですから、神が最後まで責任をもって導いてくださいます(13節)。
私たちがそれに与るには、イエス・キリストご自身と、このお方が語られた御言葉と御業を信じ、それを自らにあてはめて受け入れることが必要です。そして、私たちが安んじてイエス・キリストに身を任せていくなら、神の子としての歩みを確かなものにしてくださるのです。