宣教題 : 「光はここに」 宣教: 川原﨑 晃 牧師
聖 書 : ヨハネ 1章1~8節
クリスマスの出来事が羊飼いたちに告げ知らされたのは、「夜」の出来事でした(ルカ2章8節)。今日の世界に「夜」があり、私たち自身に「夜」があります。しかしその夜の真っただ中に神の恵みの「光」が訪れました。それがクリスマスです。
1.光は暗闇の中で輝いている 1~5節
永遠の命の光であるキリストは、この世界の「暗闇」のただ中に訪れられました。暗闇は、神抜きの人生が生み出す人間の憎悪・恐れ・無関心などの姿であり、神から離れた人間の罪ある姿であり、死の恐れに支配されている姿を現しています。
こうした暗闇は、光であるキリストを理解できず、受け入れることができませんでした。この暗闇がキリストを十字架に追いやったのですが、その死からの復活によってキリストは勝利されたのです。
光であるキリストは、暗闇がどんなに深くても、輝き照らすことを止められません。「光は暗闇の中に輝いている」のです。
2.光は証しされる 6~8節
ここに、光であるキリストを証しするバプテスマのヨハネが登場します。彼は、歴史の舞台に神の目的のもとに、神から遣わされた人でした。彼は、光であるキリストによって自分の身の上に起こった出来事を証しするために、光の中を生かしてくださるキリストを証しするために遣わされたのでした。
ところで、バプテスマのヨハネは、自分が「声」であることを知っていました。声は、ある内容を伝えた瞬間消えていきます(1章15節、23節)。彼は、そのようなキリストの証人として用いられることを喜んでいるのです(3章29~30節)。私たちは、自らの存在や言動を通して、光なるキリストとその救いの恵みが見えてくる証人とならせていただきましょう。