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2010年7月4日

人生を変える出会い(2010.7.4)

宣教題  : 「人生を変える出会い」   宣教:   川原﨑 晃  牧師
聖    書  : 使徒言行録 9章32節~35節
私たちは、人生の途上において様々な出会いを経験します。それには、詩編に見るように、嘆きとの出会いがあり、神を讃える出会いもあります。大切なことは、私たちの人生を根本から変えてくださるイエス・キリストとの出会いが一人ひとりに求められていることです。

1.嘆きとの出会い
ここに登場するアイネアは、8年間も中風で床についていました。彼は、人には見離され、自らも治りたいと願う気力もなくなり、諦めて無力感と不安といらだちの中にいたと思われます。
今日、私たちは「失う」という様々な経験をします。病によって健康を失う、死別によって家族を失う、人間関係がこじれて友を失うといったことがあります。また、罪と汚れによって自分自身を失う、自らの死を迎えて将来を失う、あげくは、神に見捨てられたと錯覚してしまって神を失うこともあります。こうした喪失による嘆きとの出会いは、私たちを無力、諦め、いらだちの虜にしてしまいます。
しかし、私たちが失うという経験に向き合っていくなら、神が開いてくださる新たな世界を発見することができるのです。

2.キリストとの出会い
大切なことは、様々なものを失うという嘆きの中を通されても、魂の命を奪うことをなさらないイエス・キリストとの出会いを経験することです。アイネアは、ペトロによって「イエス・キリストがいやしてくださる。起きなさい。自分で床を整えなさい」と招かれ、「すくに起きあがった」と、信仰の応答をしました(34節)。
私たちは、誰ひとり例外なくイエス・キリストに出会い、その十字架による罪の赦しをいただく信仰に堅く立たせていただく必要があります。さらに私たちは、多くの人々がアイネアを見て「主に立ち帰った」ように、私たちを見る人々が、私たちを造り変えてくださったイエス・キリストを見ずにはいられないという、キリストの証人とされたいものです(35節)。その秘訣は、ただ信仰に立つことです。