宣教題 : 「神様の愛・真実な愛」 宣教: 水谷 潔 師
聖 書 : ルカ 19章1節~10節
この聖書箇所において私たちは神様の真実な愛を三つの面で見ることができます。
1.価値創造的な愛(6節)
イエス様は最も愛するに値しない人物を最優先で愛されました。人間の愛の多くは「価値発見的愛」です。相手の中に価値を見出し、それを根拠にその価値の持ち主である相手を愛します。
しかし、神様の愛は相手の価値に無関係で愛し、愛された側に価値を造り出す「価値創造的愛」なのです。価値があるから愛されているのではなく、この愛で愛されているから、私たちは価値があるのです。
2.すすんで犠牲を払う愛(7節)
愛は犠牲を惜しみません。イエス様はザアカイと交わりを持つことによって、本来ザアカイが受けるべき非難を身代わりとなって受けています。しかも「あなたの家に泊まることにしてあるから」(新改訳)とすすんで自分から非難を受ける愛の配慮をしておられます。
このすすんで犠牲を払う愛は、ローマ5章8節が示すように今日、十字架の愛として私たちに注がれているのです。
3.人を造り変える愛(8節)
そのようなイエス様の真実の愛はザアカイを内側から劇的に変えました。あるままで愛された者はあるがままではいられません。そのような愛に応える生き方、愛してくださった方に喜ばれる生き方へと内側から変えられるのです。
結論「木の上から木の下に」(10節)
「失われた」とは「定位置から外れている」という意味です。この愛を知らず、受け止めず、応答しないならそれは「失われている」のです。
私たちの定位置は、木の下です。ザアカイのように木の下でイエスをお迎えするのが定位置です。まだ、木の上でイエス様を眺めている方は、呼びかけに応えて木の下に降りましょう。また、クリスチャンは木から降りた者らしい生きかたをと願います。