題 : 「教会が若かった時」 宣教: 川原﨑 晃 牧師
聖書 : 使徒言行録 1章1節~11節
あらゆる時代のキリスト者と教会を目覚めさせ、鼓舞してきたのが「使徒言行録」です。そこに証されていることは、教会の前進が聖霊の御業によるということです。そこには、聖霊によって変えられた人々がおり、聖霊に満たされた人々の力強い証があります。こうした教会の若さの秘訣は、いったいどこにあるのでしょうか。
1.キリストの証人が用いられる
聖霊は、キリストに贖われた人々とキリストの体である教会を通して、今も働きを継続しておられます。それは、地理的にも時間的にも、何ものにも拘束されずに、世界的な拡がりをもって進められています。
そのためには、私たち一人ひとりが「わたしの(キリスト)証人となる」必要があるのです。証人は、最も説得力を持つ事実を証言します。それは、キリストの十字架と復活の出来事の証人であり、その十字架と復活が自分の生涯にどのような変革をもたらしたかの証人です。そのために、しばしば不利で危険な立場に立たされることがあったり、キリストのゆえに殉教することもあるのです。
キリストの証人は、最も身近な人々から、「地の果てに至るまで」の拡がりの中で用いられていくのです。
2.聖霊が臨まれる
キリストの証人になれるのは、その人に能力があるから、訓練を受けたから、熱心であるからではありません。その秘訣は、「聖霊が降る」ことによって「力を受ける」からです。それは、いつでも、どこでも、どんな状態であっても、「イエスは主である」(1コリント12章3節)と証させてくださる力です。また、キリストの栄光のみを現わすことを第一とする力です(ヨハネ16章14節)。
私たちは、聖霊が臨まれるために、「私ではありません。キリストです」との信仰の転換をさせていただく必要があります。その転換が、一時的ではなく継続されていく時に、聖霊によって力が与えられていることを自覚することができるのです。
教会が若いとは、聖霊が臨み続けているキリストの証人によって、キリストとその救いの事実が証言され続けて前進している教会です。